デジタルデータのバックアップ問題

3/4のこと、miniDV時代より撮りためていた映像データがロストした。凡そ400GBのデータである。

原因は複数考えられるが直接的なものはヒューマンエーラーだろう。

それこそデジタルがまだアナログだった時代頃から撮りためていた。

別に何をどうするというものではないのだが、不意に見ると非常に面白い。

ほぼ寝たきりだった時代、余りにも暇で、その暇を活用し miniDVのデータもPCでデータを一週間がかりで吸い上げたことが思い出される。これらはテープがあるのでそれで問題ないが、私は早期にデジタル化を済ませたタイプなので、その間にとった凡そ15年分のデータは電子の藻屑となったと見ていい。

肥大化するデジタルデータ)

久しぶりに一時間ほど呆然としてしまったが、年のせいか、経験のせいか、一方では「仕方ないな。何時かこの日が来るとは思っていた」と半ば諦めた。後は時間が癒やしてくれるだろう。

寧ろ興味は 肥大化するデジタルデータ問題 にシフトしていく。

画像データは、正直無くなってもそこまで痛くない。

というのも、画像や写真はプリントアウトして保存出来るからである。デジタルの物理化。

昨今では一切プリントアウトしない人もいるようだが、そういう方々はヒューマンエーラーか物理的なクラッシュでお陀仏である。

以前、HDDがクラッシュしお宝画像が90%ロストしたことがある。それこそ色々なものが緩い時代だったのに貴重なものが多かった。

でもまーそれは他人事の代物なので諦められる。やはり自分事となると話は別だ。震災の度に話題に上るのが、お金よりも通帳よりもアルバムを持ち出す人である。気持ちはよくわかる。

なので私はデータでもプリントでもとっておくタイプ。

問題は映像データである。

映像データは圧倒的にアナログが強いのだが、同時に恐ろしくかさばる。

それもあってminiDVが登場した際には真っ先に飛びついた口である。

ところがビデオは、テープ>デジタル から デジタル>デジタル の時代。

仮にテープに焼くことも可能なのだが、写真と違って1データが膨大な上で物理時間を要求する。

現実的じゃない。

DVD-R、Blu-ray-R は保存に適さない)

映像のプロの現場ではどうしているのだろうか?

磁気テープは実はかなり有益で、実際プロの現場ではしばしば磁気テープで保存される。

問題は速度とメディアの値段だ。メディアが恐ろしく高い。速度と容量に関しては画期的な技術開発によりある程度ブレイクスルーしている。

恐らく大手メディアは磁気テープだと思うのだが、問題は大手以外だ。そんなお金はないだろうからHDDと思われる。

円盤に保存すればいいじゃまいか?という話を聞くが、それは危険だ。あれはあくまで一時保存と再配布に優れているというメリットしかない。

円盤は非常にデリケートで色層を読み再生したと思うのだが、光に滅法弱い。

基本的に2,3年、平年で5年、保存環境が最適化されて10年もてばいい方と聞く。

あれはあくまで一時的な措置に他ならない。ちなみに、CD-Rは磁気層に記録するのでこららより持ちは良い。

当初CD-Rも10年持たないと言われていたが、そうでもないようだ。

円盤型の記録媒体の問題は他にもある。一部データが欠損しただけで 「このディスクは正しくありません」 となってしまうと思われる。

フラッシュメディア での保存)

昨今USBフラッシュやSDやSSD等のフラッシュ系が安くなり同時に技術革新により画期的に容量が増えたのでフラッシュで保存する方もおられるようだが、私は推奨しない。

単価が高いという問題は横においておいても、フラッシュはHDDと異なり物理的耐久時間がそもそも短い。

読み書き保証回数というのが決まっており、その限界が見えてくると途端に動作が不安定になったり、記録した情報が消えてしまったりすると聞く。

さらにこうしたフラッシュ系はある程度通電させる必要があり(電気を通さないと記録が失われる)、何年も通電させないと一部情報がロストしてしまうようだ。

そもそもが消耗品費なのである。なので古いUSBフラッシュ等は情報の保持に不安定さが出てくるので信用しない方がいいだろう。

特に安価なUSBフラッシュやSDは耐久性にかなり問題を抱えているようだ。

フラッシュメディアの品質的な大手というのは決まっている。安いところを狙うにしても、そこは抑えておきたい。

またそのようなものだから長期間保存には向かないのだ。

使うだけ使って破棄するつもりが良い。

大切なデータをUSBフラッシュやSDに通電させず長期間データを保存するのはヤメテおこう。

HDD での保存)

となると、結局はHDDということになる。昨今は本当に安くなり、数年前までUSB2.0/2TBで1万円程度していた外付けHDDが今やUSB3.0/3TBで同価格帯だ。3.0はようやくUSBの本領発揮というレベルで今までSATAに遥かに及ぼなかった転送速度が同程度にまで引き上げられた。(個人的にはケーブルやシステムのトータルで言えばまだSATA3.0の方が安定している上に速いと踏んでいる)

HDDは嘗て言われていたより遥かに耐久性が高いことが昨今注目されており(嘗てはもって10年と言われていた)、それもあって技術開発が進み順当に大容量化が進んでいるように思える。それもあってHDDの復旧技術というのが恐ろしく進んでいるようで、昨今巷にあふれてきているように復旧業者が増えている。これは専用の機材とソフトとパソコンさえあれば、割りと誰でも簡単に古いデータをサルベージすることは可能になった為のようだ。それこそプロショップなら物理的にクラッシュしたHDDを何割かでもサルベージ出来るらしい。

ただそれでも問題は残る。

i7-4770 USB2.0>2.0 で 10-15MB/s レベルの実質転送速度で、500GB もあれば余裕で半日動きっぱなしになる。恐ろしく時間がかかるのだ。USB2.0>3.0 で 30-35MB/s レベル。(うちの環境ではそうだった) 時間にして5時間程度で終わる。SATA3.0>USB3.0 で90-98MB/sなので1時間45分とか2時間かからない感じ。いかにメディア相性と転送速度の差が激烈か伺える数値である。

幸いにもSATA3.0やUSB3.0の登場により転送速度は画期的に改善されたが、データというのは 積み上がる 。ただ只管に積み上がるのだ。しかも画面の高解像度に伴い物理ドライブの容量増加を凌駕する勢いである。こうなると、とにかく保存していく場合において3.0Tすらあっという間に埋まるだろう。かといって、現在出ている8.0TBや16TBのHDDに只管集めたとして、それがクラッシュしたら全て終わりだ。ある程度サルベージは出来るにしても当然ながらHDDの容量が増えるということは失われるデータも増えるということになる。

万が一その間に停電があったり、子供がうっかり引っこ抜いちゃったりした日には 「バン!」である。(笑、笑いごとじゃないが) こうした際は物理的にクラッシュする可能性もあり、クラッシュしないまでもHDDに甚大なダメージを与える。また、数年動いていたHDDは消耗し動作が不安定になるので数時間、ましてや半日に及ぶデータ転送にはかなり負荷がかかりデータ転送エラーが起こることもある。(実際に経験したことがある) 転送エラーの場合は途中からやり直せばいいのだが、ここでヒューマンエーラーが起こる。済んでると思っていたデータが実は済んでなくて知らずに削除してしまうのだ。こうした場合、まず気づかないので(データ量や点数が多すぎて)気づく頃には業者で復旧出来ないほど上書きされているだろう。うっかり操作ミスで削除した場合は業者に頼めばまず復旧する。ただし、その後で何かやればやるほど復旧可能性は低くなるので注意が必要だ。

HDDは他のデバイスと比較して堅牢性は高く持続性も向上しているが、10年間停止していたHDDを電源投入後いきなりフルスピードで転送等させてらクラッシュする可能性は結構高いと思われる。当然ながら中身は機械なので、ずっと動いていないと色々な部分で固くなるし、経年劣化もする。騙し騙しの転送をせざるを得ないだろう。挙句に時間がかかる。かなりの手間なのだ。こうなると必要になってくるのがバックアップだ。

クラウド問題)

それもあって クラウド がそこを売りにしているのだが、現代ほど クラウド が恐ろしい時代はない。

当然ながら 免責事項 があり、地震や津波、その他要因により破壊されたら アウト である。会社側に訴求することは無理だろう。

その上で勝手に ビッグデータ として活用されてしまう可能性は大だ。

リスクヘッジどころかリスクそのものと言っていい。

クラウドの利用はあくまで別な視点で捉えたほうが身のためだと私は思う。

仕事等では明らかに有益なシステムだ。

バックアップ問題)

そこでローカルでバックアップしようとする。

どっこいここでヒューマンエーラーが起きる。

操作ミスだ。データが少ないうちはミスもないのだが、多いと全てを視覚的に確認することは出来ないし、終わったのだから終わったのだろうと思うのが自然だ。

実際に私がSEを目指していた当時からバックアップ問題はかなり深刻だった。

幽霊のように精気を失った真っ白い顔をした20代後半の先輩SEの顔が忘れられない。

サーバー関係であれば当時は、年単位>半年単位>三ヶ月単位>月単位>週単位>日単位 と保存していた。

想像するだけ発狂しそうだ。今はそこまでではないだろうけどバックアップはそれぞれのタイミングでとっているだろう。

某社がバックアップに失敗しサービスをある日突然終了したのは記憶に新しい。

バックアップがないとサーバーは運用出来ない。

データが壊れるからだ。

どう足掻いても壊れるものなので(アクセスと書き換えが頻繁なので)バックアップがないと戻れなくなる。

日頃のバックアップならバックアップソフトがかなり優秀になってきているのでソフト任せでもいいのだが、それはそれで怖い点もある。

意図しないタイミングで動作しており、その最中でまかり間違ってシャットダウン出来ちゃった日には壊れる可能性がある。

また作業中とは知らず過負荷な作業(ゲーム等もその一つ)をやらせていた日にはそれがメモリ不足が原因でフリーズすることもある。

これも言うなればヒューマンエーラー。

バックアップ中の作業ミスによるデータロストは聞く。

バックアップ作業というのは慣れるので、慣れからくるヒューマンエーラーはどうしても発生する。

バックアップするのならバックアップソフトを使い半自動でやるのが良さそうだが、日々行うとHDDは物理稼働時間で寿命が短くなるのでオススメしない。

私なら月単位にする。ただしそれでも物理的に壊れたもうどうしようもない。あまり安価過ぎるHDDや信用におけないメーカーのHDDは買わない方がいいだろう。実際値段は正直な面がある。

どんなに万全を期しても不良品だったら終いだ。

結論)

基本的には 「最後には失われるモノ」 という精神的構えしかなさそうだ。つまり今のうちに心構えをしておくしかないのだろう。その日は突然来る。

何せデジタルデータは只管に積み上がる。

倉庫が足りないからと倉庫を増やしても、更に多くの倉庫が必要になるのと似ている。(あー書いていて胸が痛い)

捨てるしかないのだろう。

そして可能であれば 「アナログで保存」 だろう。

アナログ最強説。

実際のところアナログであればかさばるが故に被害は最小限に留まることは少なくない。

本程度のデータなら数万冊であろうと「うっかり」の1クリックで瞬時に抹消されるが、実際の本ならそう容易くはない。

フィルムだったからこそデジタル・リマスターは可能だったのだ。

後は定期的なバックアップだろうか。家庭用ムービー等の映像データなどはそれしか方法がない。

私は今回を期に、一格したの外付けHDDをバックアップ用に運用することを考えている。

USB3.0に慣れると2.0は恐ろしく遅くて嫌になるがやむなし。1.1時代のことを思い出した。

 

 

追伸)

これを書き終わった後、失われたと思っていたデータが見つかった!!( ゚д゚ )クワッ!!

万が一ということもあるからと、記事を書く傍ら隈なく他のHDD内を目視で探していたところ発見された。

どうやら うっかり削除 したわけではないようだ。

ヒューマンエーラーではあったのだが、恐らくデータの整理整頓等の作業中に手が滑って全く意図せずドラッグ&ドロップしていたようだ。

これPCの作業になれていない人やお年寄りがよく無自覚にする行為である。

まさか自分がやるとは・・・。O・M・G (;´∀`)

私は折を見てHDD内のデータを統合するのだが、そうした作業中にやってしまった可能性は考えられる。

瞬時の出来事だったので気づかなかったようだ。何せ気づいていれば 「元に戻す」 で一発で戻る。

恐らく 「あれ?」 程度だったのだろう。

身に覚えのないフォルダに移動されていた。(していたと言うべきか)

はー・・・良かった。

良かったが・・・それでも肥大化するデータの現実は変わらない。

色々な意味で身辺は整理する必要がありそうだ。

 

 

 

 

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