人間模様:学校へ行こう!という発想がそもそも

人間模様:学校へ行こう!という発想がそもそも

少年役を女性声優が演じるという“常識”は野沢雅子が確立させた!? レジェンド声優の数々の伝説が明かされる。

少年役を女性声優が演じるという“常識”は野沢雅子が確立させた!? レジェンド声優の数々の伝説が明かされる。

野沢:う~ん、どうしても個性が薄いように見えてしまいますね。可愛い女の子の声はこういうふうに演じるとか、型にはまった演技をしてしまっているんじゃないかしら

平野:それは私も同感なんですよね。私が新人だったころは、周りにいる先輩方が皆さん個性的な演技をなさっていて、それにとても刺激を受けました。音響監督も舞台出身の方が多くて、個性をしっかり伸ばしてくださいましたし……。それがどうして今のようになってしまったんだろうというのはよく考えます。

野沢:“原因”の1つは声優学校の存在だと思います。

(中略)

平野:実は『うる星やつら』のような作品がそういった流れを作り出してしまったのかな、と思うことがあります。可愛い女の子がアイドルのように活躍する様子をみて、テレビの前の若い子たちが、「俳優」ではなく「声優」に憧れるようになってしまった。そして、そうして生まれた声優さんの出演作品を見て、次の世代の子供たちが同じような選択をしていく……。アニメを見て、アニメのマネをして声優になっていくので、コピーのコピーのコピーみたいな感じになっていくんですよね。結果、どんどん演技の幅が狭くなっていってしまうんです。

(中略)

平野:~(略)今の若手声優とマコさん世代の最大の違いは、「声優」という仕事に対するスタンスだと思うんです。今の若い子は基本的にアニメが大好きで、声優がやりたくて声優になった子ばかりですよね。でも、マコさんたちは演技が好きで役者を志したという人ばかり。結果、アニメにせよ吹き替えにせよ、映像の中の演技に、さらに自分らしさを加えようとします。それが大きな違いとなって現われるのかな、と。

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