ゲーム論:Steamのウィンターセールの結果が想像以上

日本からのSteamでの売上比率は僅か1%

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『Political Animals』の開発元であるSqueaky Wheelが公開した「2016年のSteamウィンターセールにおける国別の売上」を見ると、日本からの売上は全体の1%であったという。このデータは統計データを収集しているSteamSpyから算出したものであり、Squeaky WheelのRyan Sumoは中国の購買力の高さを指摘した。

(ジュゲの感想)

最後に注釈が付与されてるようにSteam全体の売上ではなく、Political Animalsに関するデータであるようで、実データは不具合を理由に公表されていないよう。ただ当たらずしも遠からずなのではなかろうか。恐ろしいほどのシェアの低さ。これから日本で高品質なゲームをするには英語が必須になる可能性さえ伺える。日本のゲーム人口は減っていると思われる。中心となる層がそもそも人が減っていることは言うに及ばず、ゲームをする人でもスマホに流れておりコンシューマ機やPCでゲームをしない層が別途増えていると想像出来る。

これはPCの売上や、十代に対するPCに関するアンケートでも裏付けが出来そうだ。触ったことが無い十代が爆発的に増えているからである。十代の親がゲーム機を家に置くのを嫌ってスマホゲーに走らざるおえない背景もある。ましてやゲームが出来るPCなんて・・・と言えそうだ。ただ世界的にPS4はPS2を上回る速度で1000万台を突破し、ゲームPCの市場は2兆円規模になっている上で、E-Sports等と声高に叫ばれていることから、世界的なゲーム市場は益々膨らんでいる。にも関わらず、せっかくの得意分野にも関わらず日本は後退しつつあるようだ。

現在ゲームが快適に出来るPCは実に安い。嘗ては40万は出さないと出来なかった全うなPCが13万も出せば十分なものが買える。自作ならさらにスペックは上がる。それで3年~5年はマトモに動き、仮に3年後に一線級を退いてもビジネス用に使えトータル10年はまともに動く。OSのサービス終了まで使える。昨今品質の劣化が加速し物が壊れやすい現代において恐らく最も費用対効果が高いのがパソコンではなかろうか。PS4にしてもゲーム機としては最高の費用対効果だろう。僅か3万円程度でゲームPC並のハイグラフィックでプレイ出来る。それで下手するとパソコン以上に長持ちする。今でも時折Dreamcastを動かすのだが、動く。HDDやフラッシュのように物理的寿命があるものを搭載していない点は大きい。

でも日本のゲーム開発とプレイヤーは確実にスマホへと流れガシャを回し続けているようだ。ガシャを回している金額でゲームPCは最高級のが買えるだろう。ましてやPS4なら余裕である。こうした結果はどうこから来るのだろうか?これは日本全体を覆う後退的な雰囲気や社会不安があるのは間違いないように思う。ただ、それ以上に今の日本人にないのは 時間 かもしれない。学生は塾&塾&アルバイト。サラリーマンは仕事&仕事&家族。一体いつゲームをやる時間があるだろうか。そんな余裕はない。でもスマホなら出来る。それがこの売上からも垣間見れそうだ。