IT:ゲーム論:VRマシンが今後の様々な在り方を変える可能性

<小野憲史のゲーム時評>VRゲームでバッシングの可能性も 産官学の連携が重要

http://news.nicovideo.jp/watch/nw2107961?ver=video_q

 そしてPSVRをはじめとした、主要HMDが備える立体視機能が人体に何らかの引き起こす影響もある。オキュラスVR社は自社製品の「Rift」に対して、13歳未満の体験を禁じるガイドラインも設けているが、VRが一度家庭に普及してしまえばルールを守ることは実質上困難だ。

品質の低いVRゲームで不快感を感じた人は、再びプレーしようとは思わないだろうし、周囲や子どもにも勧めないだろう。これらはVRゲームの初期には市場拡大の阻害要因となる。しかしヒットしすぎて、皆が夢中になりすぎればバッシングの温床となる。これからは難しいかじ取りを求められるのだ。

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全身義体はこうして作られていた!?「攻殻機動隊」VR対応のフルCG-VRアニメ「Virtual Reality Diver」ティザー映像が公開

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Steam HTC Vive

http://store.steampowered.com/app/358040/

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VRヘッドセット Oculus Rift は8万3800円で発売、初期出資者には無料プレゼント。ゲーム2本とXbox Oneコントローラ付属

http://japanese.engadget.com/2016/01/07/vr-oculus-rift-8-3800-2-xbox-one/

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(ジュゲの視点)

バーチャル元年となりそうな今年。PS4のPlayStationVR、XBOX-ONEのOculus Rift 、SteamのVive他、私の知る範囲でも6機種ほど発売されます。ほとんどが10万円前後の中、PS-VRだけが約5万円と恐らくダントツの値段で、仕上がりも性能的にも非常に高く纏まっているとの前評判。予約段階で世界で完売が相次いでいる状態のよう。圧倒的に売れているPS4というコンシューマ機を背景にしている分、一人勝ちの様相を呈しそうですが将来的にはわかりません。恐らくはPS4を大前提としてしているPSVRと異なり、SteamのViveや他機種はPCとの親和性を考慮に入れていると考えれば、その普及台数はPS4の比ではありませんので。ただ高いのがね・・・(;´∀`) 恐らくその辺りもPSVRは充分に解っているでしょうからPCソフト側との入出力に対応した連携も考えているのではないでしょうか?

ラジオ、テレビ、パソコン、携帯、スマホ以後全く新しい装置と呼ばれるものは登場しなかったような気がします。VRは全く新しい装置です。こうした装置の登場は周辺の多くの産業を巻き込み活性化させるので停滞したマルチメディア産業の注目株になるのではないでしょうか。過去そうであったようで浸透具合によっては社会の在り方そのものを変える可能性があります。25年ほど前、インターネットがアメリカで爆発的進化を始めた折、仕事の都合で担当にさせられたのですが、携わってすぐに 「これはパソコンの在り方を、世界の在り方を変える!!」 と思い知り、部署内や他会社の人にも熱く語っていたのですが、99%の人は 「そんなことないよ」 とか 「大袈裟だなぁ」 とか 「絶対にない」 と強烈に否定されたものです。それが今やこのアリさまですから。

仕事で言えばパッと思いつくのが遠隔操作系です。遠隔操作でも賄える分野って多いと思うんですよね。もっと一般的には、今まで企業は電話会議やビデオ会議などがありましたが、どうしてもフェイスtoフェイスには遠いものが感じられました。表情とかって交渉する上では大切なんですよ。ビデオ会議なんて表情まで見えませんから。これだとと近づいたら遠のいたり出来ますし、アバターで対応とかも可能でしょう。攻殻機動隊のしょうしゃで、オペレーターが半裸でトイレで用を足しながらアクビしているのですが、モニター上ではキリリとした顔と制服でやり取りしているものがありましたが、そういう世界になっていく可能性はありそうなw ビジネスでのアバターは禁止とか暗黙のルールが出来そうですw いずれにせよ革命的な変化を起こす可能性を秘めていそうです。日本はこの辺りはお家芸的なものがあるので日本にとってはチャンスはあると期待したい。

その一方でデジカメを始め新しいデバイスは苦渋を舐めているのでどの程度の速度で浸透するかは未知数です。デジカメは登場当初より利用してきましたが、再三に渡るブームを経ながら一般に浸透するまでに十五年から二十年ほど掛かったように思います。パソコンもビジネスで十年、一般へ二十年はかかっていると思われることから、少なくとも十年ぐらいかかるかもしれません。ただ、嘗てと異なりSNSの登場等から浸透力は速度が異なることから5年ほどで一般へとか・・・あり得ないとは言えそうにありません。私は3年後あたりに買おうかなとw その頃には機能的な問題を解消しているのではないかな。

同時に、既にこうしたデバイスが社会にいい面でも悪い面でも影響を与えていることからVRも同様といえます。特にこれまでの機器と決定的に違うのは脳へ与える影響です。いい意味では与えないでしょ。現実とバーチャルの区別がつかなくなる人なども増えるでしょう。とはいえ、これまでの歴史がそうであったように何か変化が起きるときというのは必ずそうしたものもあるものと捉え、清濁併せ呑み新たな社会の有り様と見せてくれることを期待しております。