「完全に2次元じゃん」「フィギュアかな？」中国の人気美少女コスプレイヤー・小柔SeeUが話題に
（ジュゲの視点）
これは凄いｗ こういう分野がニッチとは言え確実に仕事として浸透しつつあるということは聞いておりましたが、それでも国境を越えるとは思いませんでした。日本には昔からコスプレの文化的下地がありましたからわかるのですが、海外にはあるように思え無かったからです。これはインターネットの影響が多大だったと思われます。恐らく子供の時分より公式にはアニメを通じ、何よりそこからネットを通してアニメやマンガ、こうしたコスプレ等を目にしていた為に極自然な感覚で下地が出来てきたんですね。フランスは余りにもマンガやアニメの影響が大きくなり過ぎて「文化的崩壊」を懸念し、国家施策として今では日本のアニメ放送はかなり規制され、以前のような本数ではなくなったと聞き及んでおります。（だからフランスアニメファンの高齢化が進んでいるとのこと。やはりマスメディアの影響は大きい）これはフランスのみならずヨーロッパ全体がそういう傾向にありようです。
ただインターネットが普及した現在となっては彼らはネット上で閲覧しておりマスほどで影響ではないものの静かに広がりを続けているかもしれません。ヨーロッパの規制傾向に反し中国は逆にココ辺りは規制が薄いようで（とはいえ ドラえもん の地上波アニメ放送は規制された。余りにも人気が出すぎて危機感を感じたようで）中国でのコスプレの浸透性は日本をおも上回ろうとしているものを感じる。水木一郎氏がラジオでフランスのJapanExpoに伺った際のことを話しておりましたが、「フランスではコンバトラーVは放送されなかったのですが、アンコールのネタが尽きてしまったので、まー知らなくてもいいかと歌い始めたら、最前列の方から『V!V!V!ビクトリー！」』って彼らも歌っているんです。どうして？と思ったんですが、どうやらインターネットで見ているそうなんですね」的な話しをされ驚かれておりました。
これらは職業にも影響を与えています。例えば、カメラマン、服飾デザイン、CGアーティスト、雑誌等、既に職業化しております。一般的なプロでは彼女らの要望には答えられないので、汲み取れるだけの専門性（オタク度＝理解度）等が要求されなまじっかでは入れないそうです。（じゃないと揉める原因になる）カメラマンは濃淡が強くピントが平坦なCGのように撮るし、仕上がりを見ると基本的に画像処理してあります。化粧はTV女優のようにハイビジョン用の化粧等を施してはいます（粒子がきめ細かい）、それは３次元のCG化を意味するような気がします。ただ、これは現代の広告ではやや常識化していることであり（個人的には残念な現象）、またアニメや漫画に近づきたいという欲求の現れにも感じられます。特にアジア系のコスプレにはわざと化粧を厚くしアニメのような表現が主流な気がし、ヨーロッパは3DCGやフィギュアのような表現に感じ、傾向が分かれているようにも思えます。いずれもトータルで非常に高いクオリティでまとまっているのが驚きです。
日本で花開いたコスプレ文化がまさか国を越えてここまで、そのまんま普及するとは夢にも思いませんでした。作者側視点でこれを考えると、内容はオモンナイとしても、こういう分野で取り上げられ花開くタイトルも出てきており、様々な影響を与えつつあると感じます。ただしあくまでニッチである、マイノリティであることは忘れない方がいいでしょう。アニメ監督の宮﨑駿氏も言うように「日本でどうにか食べさせてもらうという考え」「あくまで海外での展開はボーナスみたいなもの」と考えられます。なので、これはあくまで一つの小さなキッカケと捉え余り自らを大きく捉え過ぎない方がいいようなものも感じます。嘗ての文学がそうであったように、あくまで小さな範囲内で楽しむ嗜みのようなものが精神的構えとしてあって損はないのではないでしょうか。また、そうした小さな構えやフィールドが長く続いて初めて本当の意味での文化を作っていくのだと思います。
これまでのCGがリアルに近づく一方で逆に、リアルがCGに寄っていくという動き、非常に面白いです。
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