ゲーム論: ゲーセンは終了?「ミカド」が見せた視点

ゲーセンは終わったのか? レトロゲーム専門「ミカド」が見せた復活のカギ
ビジネス2016.06.01 526

そんなレトロゲームのみが置かれたゲームセンター「ミカド」も注目を集めています。ゲーセンが減少傾向にあるなか、個人経営のこちらの店舗の業績は右肩上がりと絶好調。その秘密は「資金力がないからこそのアイデア」と、ある「強い姿勢」でした。

(中略)

どんどん新作と旧作が入れ替わる他店では、取り扱うことのないゲームが中心
→他店は常に新作ゲームを置かないと集客できない中で、旧作に重きを置き、ミカドにしかないゲームを揃えています。

(中略)

ゲームの大会を連日ネット中継
→約3年前から、中継を始めて、客数は平日で倍増。インターネットで大会の様子を見た海外のゲーマーも腕試しにミカドに来店しています。
格闘ゲーム界で有名なプレイヤーを集め、様々な大会・企画を開催
→「世界中の強いゲーマーが集まる聖地」として、海外でも有名とのことです。参加人数が50人から100人を超える、大規模な格闘ゲーム大会を年に数回実施しています。

(ジュゲの視点)

公式のアドレスがおかしいのでアドレスはヤメました。さて、格闘ゲーマーにとっては知る人ぞ知るのが「ミカド」のようで私も業界にいる時は行ったことがあります。正直ここまで有名になるとは思いませんでした。海外の某実況を見ていた時に「ミカド」というワードが出てきて、「日本へ行ったら真っ先にミカドへ行きたい」と言われており、「え・・・?ミカドってまさか?え!?」と驚いたものです。海外でも格闘ゲーマーの聖地として既に定着していたようで、それがお店自体の相当な努力あってのことと今回初めて知った次第です。

廃れていくゲームセンターは多く、地元でも6店舗ほどあったゲームセンターは全滅です。ゲームセンターを単なるゲームをする場所として捉えていたお店はたたまざる負えない状況になったような気がします。今のコンシューマ機はゲーセンの性能を越え、PCゲームも無料で多く出回っている昨今、物理的に足を運ぶというのはかなりの障壁となっています。その一方、交流の場を求めている人は潜在的に多く、そこを逆手にとって力を入れたように感じますね。

それにしても連日連夜大会を開催したり、それを中継するというのは相当な努力でして、その結果に思いますね~。様々なブログや実況動画を10年近く見てますが、どんなに面白い所も更新が止まったら終わりです。ところが現実問題として 「更新することが最も大変」 なのです。私が見てきた中であくまで感覚的なものですが、1年続かないサイトは70%以上、3年続かないサイトは20%以上、5年続かないサイトは8%といった体感で、5年以上続くサイトは2%程度じゃないでしょうか。電子データだけでもそれほど大変なのに物理的な大会をやり続けるパワーというのは並大抵のことではなかったに思います。ここで改めて 「継続は力なり」 と感じますね~勇気づけられました。